2015年 10月 の投稿一覧

ロードバイクのフレームを買い取り致しました。

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埼玉県のコレクター様より、未使用フレームを出張買取でお売り頂きました。
有難うございました。
パイプはコロンバスSLX、リアエンドは126ミリ。
お客様がお散歩用にアップ気味のポジションに変更の為、お知り合いのビルダーさんにて、フォークコラムを溶接して長くされたそうです。
深緑の落ち着いた色合いに、フォーク肩やステーのチネリマークが素敵ですね。

ちなみに、日本でチネリを愛した人は大勢いらっしゃいますが、有名なのがプロレスラーの力道山でしょう。膝の故障予防の為に自転車トレーニングを取り入れた彼は、1960年のローマオリンピックを観戦した時に見たチネリに感服し、早速、スーパーコルサをオーダーします。
創業者のチーノ・チネリがつきっきりで対応した完成車は当時の日本円換算で54万円。当時の大卒初任給が1万5,6千円の時代ですので、給与の丸々3年分という、流石のお値段でした(注)。
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こちらが創業者のチーノ・チネリ(2001年4月没)
農家に10人兄弟の7番目とした生まれ、兄弟で唯一プロのロードレース選手へ。そして第二次世界大戦後の1945年に妻の出身地であるミラノで工房を開いたそうです。
日本で有名になったのは1960年の東京オリンピックでしたね。
(写真は『イタリアの自転車工房-栄光のストーリー』砂田弓弦著アテネ書房1994年より引用)
(注:『イタリアン・ロードレーサー・ミュージアム』カー・マガジン10月号増刊 平成10年より)
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三月銀輪館では完成車以外でも、ロードバイク、ロードレーサー、ランドナーやMTBのフレームを買取しております。
フリーダイヤル:0120-68-3196または三月銀輪館のサイトよりお気軽にお問い合わせ下さい。

埼玉 奥武蔵 高麗峠超え(峠歩きの景色)

今回の(峠歩きの景色)はお手軽な日帰りハイキングコースです。
今から8年前の”景色”ですね。


【年月日】2007年3月
【ルート】飯能駅-高麗峠-巾着田-高麗駅


本当は秩父の峠に行く予定を立てていたが、目覚まし時計を止めてハッと我に返ったら既に9時。時間を気にしながらの峠歩きも嫌だなぁと、急遽予定を変更。

以前図書館でコピーをしていたガイドブックを眺め、目に付いたのが飯能駅からの高麗峠。駅から歩けるし、子供の遠足コースでもあるらしいので、難易度も低いだろう。ここなら何も考えずポカーンと歩けそうという事で、そそくさと着替えに入る。
大袈裟な格好は嫌だったので、洗いざらしの古ぼけたジーパンに普段着のシャツを羽織る。そしてデイバッグを担いだ様は、ひと昔前の予備校生みたいな感じ。「山歩きにジーパンとは」とお怒りの向きもあるだろうが、そもそも峠越えは生活に密着したものだしね、と屁理屈をつけて西武線に乗り込んだ。
(・・・と、強がりを書いていますが(^^;、やはりジーパンは良くないでしょう。濡れた時の重さや、伸縮性の悪さはもちろん、見落としがちなのが、足に熱がこもること。かなり不快です。)

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国道299号の西武線高架をくぐった先に[高麗峠」の標柱が立つ自然歩道入口(写真)がある。
なだらかな起伏が続く路の脇には、生き物や草花を紹介したミニパネルが設置されている。
峠まではゴルフ場の高いフェンスが続くが、木々が茂り、展望が利かない代わりにゴルフコースも隠してくれるので、思ったほど気にはならない。

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路ではジョギング中のお爺さんや、手ぶらで歩く人ともご挨拶。山路お散歩コースだ。
ちなみに道幅が広いので自転車を持ち込むことも可能だろうが、飯能側入り口には「二輪車乗り入れ禁止」の立て看板が設置してあったので、念の為。
また路にはところどころ割れたタイルのようなものが敷き詰められている。てっきり暴走自転車除けだと思い、お仕事中の方に尋ねたら、路がこれ以上エグれないように敷き詰めているとのこと。その上から土を覆うとのことで、このような道普請で路が守られており有難いことですね。
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さて、峠には「高麗峠177m」の標柱とベンチが2つあるだけだ。
特に展望も無いので、元気な皆さんは素通りしていく。私は疲れたので当然ひと休み。
そのベンチでお会いした、多武峯山から歩いてきたおじさんの話によると、昔は西側にも路があり、滝へ降りることが出来たそうだ。残念ながら今はゴルフ場のフェンスで通行止め。

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体が冷える前に峠を後にすれば、フェンスも無くなり、あとは無心に歩くだけ。やがて沢に沿った良い雰囲気の路に出たので立ち止まって深呼吸。ふう、気持ちいいー。のんびりしたな~。

あとは飛び石が楽しそうなドレミファ橋を渡って、巾着田へ行けばよいのだが、路上の案内版に「ドレミファ橋はありません」の文字が。仕方なく案内通り「あいあい橋」で巾着田に入る。

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菜の花の咲いている巾着田 は、マンジュシャゲ(ヒガンバナ)の群生地でもあるので、赤い花が咲く秋が見頃だろう。脇には運動場もあり、草野球をやっている。もちろん個人所有の田んぼもある。

高麗駅まで全行程8km位だろうか。
それでも日ごろの運動不足のせいで、帰りの西武線では熟睡だった・・・。

埼玉 奥武蔵 吾野の小さな峠めぐり(峠歩きの景色)

サイクルツーリングで”峠”に興味を持って依頼、標高の低い峠へ歩きで訪れることも多くなりました。そんな昔の”景色”を思い出として綴ってみました。

【年月】2007年4月
【ルート】西吾野駅-三社(みやしろ)峠-大久保峠-梨本峠-吾野駅


今回は西から東へ順繰りと、高麗川と長沢川に挟まれた山脈の小さな峠を訪れることにしよう。
半袖姿のハイカーも見かけた西吾野駅に到着したのは12時半。国道299号を歩き、まずは吾野小学校裏から三社峠を目指すはずだった。

しかし交通量の多い車道歩きと、、また「山と高原地図」で見た峠路の(迷)の文字も脳裏に浮かび、西武線の高架を潜る手前から、早々に山路に逃れることにする。

「安曇幹線348号に至る」の黄色い標柱のある送電線巡視路に入ると、山ノ神の鳥居を高めに見ながら、急な登りが待ち構えている。
小学校のオリエンテーリングコースなのだろうか、ひらがなの書かれた標識が木に掛かっている。こんな急坂を登るとは偉いなぁ。
直登気味の尾根路に、一方のおじさんの心臓は早くもバクバク、木に寄りかかってペットボトルからガブ飲みして大休止。
喘ぎながら登ってピーク地点の送電線の鉄塔をやり過ごし、子供たち用に作られた木製の見晴らし台「トムの家」を過ぎて、「至ル三社峠近道8分」の標識でようやくトラバースに入り、峠に到着。
高山峠の別称もあるので、きっと高山不動の参拝路だったのだろう。
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峠には石の道標もある。(写真右下にて。「右たかやまみち」とあるらしいが、現地では判読不能だった。)

峠から、まずは大窪側へ。
長沢川沿いの入り口(写真)には「三社峠ヲ経テ吾野駅25分・あじさい館30分」の道標がある。
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再び峠に戻って、三社側(国道299号側)へと歩みを進める。三社側の峠路はジグザグで、先ほどの巡視路とは大きな違いだ。
やはり峠路は人に優しい。素直に吾野小学校裏から入れば良かったと、この時は思ったのだが・・・。

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実は、三社側の入り口が、件の(迷)マークの通り、ちょっと分りにくいのだ。
国道から吾野公民館で折れ、吾野小学校の前を通り、用水路に沿って民家の裏を抜け、お墓の脇から峠路に入る。でも、民家の裏を抜けるのが・・・、やっぱり気がひけますよね。

たぶん自分だったら躊躇して、絶対迷っていただろう。巡視路を辿って正解だったかも。
なお道標は一切無し。うん、だって、地元の方々だけが利用した路だものね・・・。
国道沿いのコンビニでお茶とおにぎりを調達。
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さあ、次は大久保峠だ。
入り口は「奥武蔵あじさい館」前の横断歩道(写真)から。

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伐採地の中を歩き、振り返れば、伐採でぽっかりと開けた谷の先にあじさい館が見える。
程なくして、切通しの小さな大久保(大窪)峠。
標柱もお地蔵様も無いが、雰囲気の良い峠だ。
ちなみにこの峠路、大正期に作られた「学校みち」だという。この岩のような切通しを開削するのに、どれくらいの労力がかかったのだろう・・・。
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竹林に囲まれた路になれば、もう車道はすぐ下。
写真は大窪側入り口にある木の道標。「三社峠を経てあじさい館へ」の文字の上から、ガムテープで「大窪峠」と修正してある。

長沢川沿いの道は、たまに自動車が通るが、しっとりとした雰囲気の良い道。
これなら車道歩きも苦にならない。自転車でのんびり走るのにも良さそう。

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最後は梨本峠。
本来の峠路は、念仏供養塔の脇から入る路だそうだ。
確かに明らかな路があるのだが、前半は倒木が多く、ちょっと面倒。
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車道と平行に、緩やかに高度を上げていくので、迷うことはないだろう。
倒木も無くなり、しばらく歩くと、「下る」の標識のある三叉路に出る。
ここを下ると、鉄製の階段のある路に降りるらしい。
単なる山道なので、「マニア」の方(笑)以外は素直に階段から歩いた方が良いかも・・・(^^;
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梨本坂、大久保坂とも呼ぶ。
木にロープで括りつけてあった峠名のプレートは、残念ながら落ちてしまっていた。

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さて、梨本側の入り口(写真)だが、先の三社峠以上にわかり辛い(泣)。:
西武線のガードを潜り、その先で道が右に曲がるところの、カーブミラー左脇の草に隠れた小路が峠路入り口である。
三社峠、大久保峠、そして梨本峠。
日曜日だというのに、人ひとりと会わずに、静かな峠めぐりとなった。


(参考文献)
文中の説明は全て「奥武蔵」(「奥武蔵研究会」)286号及び339号の藤本一美氏の文章から引用しました。339号には地形図(巡視路のルートも有)も記載され役に立ちました。
また巡視路の入り口や、大久保峠入り口など、具体的なコースは、サイト「峠のむこうへ」様の紀行文が大変参考になりました。
心より御礼申し上げます。


 

山梨)雪の右左口峠から鶯宿峠へ(サイクリングの記憶)

今回のサイクルツーリングの記憶は山梨県。首都圏の日帰り圏内なので、輪行にもってこいです。ただし今回は残雪の中の行軍となってしまいました・・・。


【 年月日 】 2003年3月
【 ルート 】 JR甲斐住吉駅-R358-r710-右左口峠-r36-大窪鶯宿林道-鶯宿峠-新設の林道-黒坂里道林道-金川曽根広域農道-R20
【 車 種 】 ランドナー


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JR甲斐住吉駅を8:30に出発。国道358号をえっちらおっちら登って行くと、1時間弱で峠道入口に到着する。
今回のように国道からも入れるが、手前の「宿」集落から入った方が、峠超えの本来の雰囲気を味えると思う。
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ダートな道を登りながら後ろを振り返ると、甲府盆地の町並みがクッキリと姿を現した。
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登るにつれてボチボチと積雪が増え、次第に全面雪道となり、やがて峠直下では足首までの深さになる。さすがに押すのも難儀で体力を消耗してしまう。
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ようやく右左口峠(標高850m)に到着。峠の碑は無いが、かつて「中道往還」と呼ばれた、この峠道の説明板(写真右手)がある。かつては信玄や信長、家康も往来し、また江戸時代は、静岡の沼津、吉原から山梨へ通じる「いさば」(魚介類の道)として多く使われたそうだ。

峠は積雪で一面真っ白だ。役目を終えたこの峠は、静かな雪の中で、まさにひっそりと佇んでいる。

(残念ながらこの時点でデジカメの電池が切れてしまった。)

県道36号を登っていくと、鶯宿峠を示す道標が左手に現れる。峠道は車の轍跡で除雪されている為、大部分が乗車可能だ。
しばらくして右手に分岐する小道がある。有名なナンジャモンジャの木(両面檜)のある旧峠へ続く道だが、一目見ただけでも予想以上に雪が深いことが分かる。道幅も不鮮明で、とても歩けた状態ではない。
この旧峠を訪れることが今回の一番の楽しみだっただけに残念だ。でも冬場の峠行きだから仕方ないだろう(後日再訪したところ「ナンジャモンジャの木」は、峠から黒坂峠へ向かう工事中の林道のすぐ脇にあり、そこからは簡単に行けた。
この日は雪の中のため、入り口を見落としてしまったようだ。)
その後、林道上の峠へ到着。標高は1030m、特に碑はない。

あとは大窪の集落まで下るだけだが、峠直下は足跡一つ無い全面積雪状態だ。
しかし手元の5万図には記載がなかったが、黒坂峠方面に向かう道が続いており、こちらは一本の車の轍がある。どうやら新設の林道のような雰囲気だ。もしかして大黒坂の集落へ続いているのかもしれない。

予定を変更して、様子を見ながらこの道を進むことにする。先ほどの道より積雪率が高く、押しを多用する。
しばらくすると工事現場に遭遇。日曜日だが稼動中のため、お礼を述べて脇を通して頂く。
作業員の方に、この先の進路を確認させて頂くと、やはり大黒坂に抜けるとのことで、ひと安心だ。

工事現場を通り過ぎると、黒坂峠から下ってきた黒坂里道林道と合流し、そのまま下る。
下り道ではアイスバーンに苦しめられながらも、ようやく大黒坂の集落へ。集落には、この地域が深沢七郎氏の小説「楢山節考」の構想舞台となった旨の碑がある。
その後は金川曽根広域農道に合流して、更に国道20号へ。


ロードバイク、ツーリング車の買取は三月銀輪館へお気軽にお問い合わせ下さい。
フリーダイヤル:0120-68-3196(10時-20時)でも受付しております。

千葉/房総 金谷元名林道から竹岡林道へ(サイクリングの記憶)

今回の「サイクルツーリングの記憶」は房総のマイナー?林道、金谷元名林道と竹岡林道を走った”記憶”になります。
その後、梨沢付近も訪問したのですが、残念ながら写真と記録が残っておらず、途中まとなっております。今年は2015年ですから、もう12年も前のお話ですね・・・。


【 年月日 】 2003年4月
【 ルート 】 JR保田駅-鋸山ダム-金谷元名林道-竹岡林道(本文はここまで)-白狐川沿い-東奥野林道(通行止め・撤退)-高野-相川沿い-梨沢-鹿原-鹿原林道-志駒川沿い(r182)-R465-富津岬
【 車 種 】 ランドナー


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JR保田駅を朝8時に出発。
駅前にあった看板の地図を参考にして鋸山ダムを目指す。
カエルの声が聞こえる水田を過ぎ、狭い一本道を緩やかに上っていく。
昔はこの地に温泉もあったそうだが既に無いようだ。
この先には採石場があり、大型ダンプも多いので慎重に。
浄水場の前を通り過ぎ、沢沿いの道を進んで小さなダムに到着する。

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さらに上ると、目の前に荒々しい砂山が現れ、採石場の入口に突き当たる。その左手に目指す金谷元名林道の入口が開いている。入り口は小さく、お馴染みの林道標識もないので、うっかり採石場に入らないようにしないと・・・(^^; (実は入り口を見逃して採石場に進入した私。)
この林道は、とぎれとぎれに舗装箇所もあるが基本的にはダートだ。石ころが多く、そのうち地面に岩盤が現れてきて、なかなかワイルドな雰囲気だ。

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汗をかきかき登ると、場違いにも思える立派な林道開通記念碑がある。
これより先はピーク付近を結ぶため、空が開けたような開放感だ。
眼下に保田の海が見えるポイントもあり、更に遠くには富士山をうっすらと見ることができた。

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続いて三叉路に到着する。西へはそのまま金谷元名線が続くと思われるが、今回はそのまま北へ直進して、竹岡林道を下る。
この林道も、先の道以上に大変だ。ぬかるみや水溜りが多く、四駆やバイクが走った跡と思われる深い轍がついており、何度も車輪が取られそうになる。ええ、もちろん、楽しかったですヨ(笑)。

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やがて右手に水田が見え始めると、最後のハイライト、ご覧のとおりの素彫りのトンネルだ。
これにて林道も無事に終了。8キロ程度の短い距離だが充分にダートが堪能出来た。
トンネルを抜けると富津竹岡ICのすぐ側に出たが、そのギャップには奇妙な余韻が残る。
ここでシューとリムにこびりついた泥を拭きとって、やっとひと休み。

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フリーダイヤル:0120-68-3196(10-20時/年中無休)または
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山梨)湯の沢峠、上日川峠、柳沢峠(サイクリングの記憶)

今回のサイクルツーリングの記憶は山梨の3つの峠です。
【 年月日 】 2004年夏
【 ルート 】 JR甲斐大和駅-焼山沢真木(西)林道-湯の沢峠-嵯峨塩裂石林道-上日川峠(長兵衛山荘)-R411-柳沢峠-奥多摩駅前
【 車 種 】 ランドナー


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甲斐大和駅を8時前に出発。
国道20号から別れ景徳院方面へ。
しばらくは10%程度の勾配が続く。カーブの内側にぽつんと佇むお地蔵様。

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天目トンネルを抜けて、写真右手の焼山沢真木(西)林道へ。
道路脇には馬頭観音様が鎮座されていた。
写真左手は上日川峠へ向う「嵯峨塩裂石林道」。

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焼山集落は既に廃村のようだ。
錆びた廃車や、古びた家屋が道の脇にひっそりと残る。

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林道では登山客を乗せたタクシーに何台も抜かれる。皆さん、大菩薩へ登るのでしょうね。
車が通り過ぎれば、再び元の自然の世界へ。鳥の鳴き声が周囲に響き、道端ではトカゲが慌てて逃げだし、目の前にはたくさんの蝶々が舞い、それからブンブン音がすれば怖いハチ・・・。冬とは違って自然もかなり賑やかだ。
さて、写真は林道から顔を覗かせた富士山。丁度良い具合に雲がかかり、並居る山々を従えた天空の神様という感じ。まさに「おわします」という光景だ。

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本日は30度近い気温の中の走行だが、道には木陰が多く、気持ちよく走れることが嬉しい。
登山道分岐を過ぎると、勾配も多少は緩くなり、直にダートに突入。タイヤがスリップするので、ところどころ押して歩く。
この林道は大きく迂回するように延びているので、峠になかなか着かずに、少々じれったい(苦笑)。

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湯の沢峠(1652m)。大ダルミ、焼山ノタル、雁ヶ腹摺の別名もある(※)。
時刻は10時20分。ようやく峠に到着。広場状の駐車スペースとなっており、7、8台の車が停まっている。
脇には避難小屋もあり、大菩薩を縦走する人には助かるのでしょうね。
広場の先の階段状の山道を少々進めば、峠の標識がある。展望は無し。

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5万図を見ると、大峠へ通じる真木小金沢林道から派生する林道が、峠直前まで延びているので、その完全開通にささやかな期待をしていたが、やはりダメだった。
その林道方面へ向けて山道を10mほど下ってみる。随分と下草が茂り、蜘蛛の巣も張っている。あまり歩かれていないようだ。おまけに「熊出没注意」の看板も見かけ、それに今日は軽登山靴ではなくSPDシューズだし・・・、ということで、早々に断念。

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林道入り口まで戻り、時刻は11時半過ぎ。しばらく近くの沢沿いで涼んだ後、嵯峨塩裂石林道で上日川峠を目指すことにしよう。
こちらは木陰が少なく、直射日光をモロに浴びて腕は真っ赤だ。
写真は途中で姿を現した上日川ダム 。

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やっとこさ上日川峠に到着。標高は1585m。峠には長兵衛山荘(写真)がある。
山荘の前には自家用車やマイクロバスがズラリと勢ぞろい。この光景に休日の和田峠を思い出した。あちらも陣馬山の登山口の為に賑わっている。この大人数じゃ、大菩薩峠もきっと混んでいるだろうな。

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このまま塩山に戻るもの何なので、青梅街道を柳沢峠へ向かうことに。
まあ、あまり賢いコース設定とは言えませんね(苦笑)。
けれども峠も三つ目、さすがに脚は鉛のごとく重く、ペダルを踏んでも踏んでも辿りつかず、辛い登りだ。今までで一番キツかったかも…。
さて、峠を超えた後は、奥多摩駅まで基本的には下り基調の為、順調そのもの。ホッと一安心。
(※) 「甲斐の山山」 (小林経雄著 新ハイキング社 1992年)


#レポートには無いのですが、柳沢峠は2回目の訪問です。その後、一之瀬林道の犬切峠へ向かったところ、下り坂のカーブで落ち葉に車輪が乗っかり、ポテチ状態になってしまった、苦い経験があります(苦笑)。


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千葉県・高宕林道へ

今回のサイクルツーリングの記憶は、前回の大山千枚田に続き房総半島です。もう10年以上の前の記憶です。当時はかなり荒れた道でしたが、今はどうなっているのでしょう・・・。


【年月】 2002年冬。
【ルート】 JR上総湊駅-R465-(宇藤原近辺探索)-高宕林道-三島湖-香木原林道-鴨川有料道路-JR安房鴨川駅
【走行距離】 約63キロ
【車 種】 ランドナー
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冬のシーズンは比較的温暖な房総半島にお世話になってしまう。
いつものように青春18切符のお世話になって、JR上総湊駅へ。駅からは国道465号を東に向かう。近くに砂取場があるせいかダンプカーが多い。

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延々と国道を走るのも面白くないので、国道から逸れて、宇藤原(写真)から船塚へ抜ける道を探索してみるが行き止まり?だ。2万5千図では実線になっているが、地元の方にお尋ねしても「国道経由でしか道は無いのでは?」とのこと。自分の探し方が悪かったのかなぁ、でも地元の方も仰っているし、ここは諦めて国道に復帰しよう。

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鹿野山林道への入り口を過ぎ、トンネルを2つ抜け、ゴルフ場の先の根形台(バス停「植畑根形」付近)を右折して国道から離れる。
八雲神社の前を通り過ぎ、やがて上郷台でのY字路(バス停「植畑上郷」の先)では右に折れ、「石射太郎○キロ」と書かれた道標を見ながら船塚、法ノ木と過ぎるとトンネルがある。
ここが高宕(たかご)林道の起点(写真)。終点の怒田沢(ぬたざわ)まで約4km程だ。

この辺りはサルの生息地で天然記念物に指定されている。そのサル対策だろうか、畑の周りを特殊な網で囲っている農家も付近では見受けられる。幸か不幸か、見かけたのは怒田沢付近の民家の軒先で一匹のみ・・・。
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前半はダートな上にヌカルミも多く、自転車が泥だらけだ。そのうえ車の轍がひどいためにハンドルさばきが大変。途中にY字の分岐点があり、右は高宕林道の支線のため、左手に進路をとり怒田沢へ進む。路面が舗装路となり、ようやくほっと一息出来る。道端にはサルと思われる糞が多い。
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怒田沢からは三島湖(写真)を時計回りに進む。国民宿舎の前を通り過ぎ、道なりに南下して旧太郎、山太郎と進むと、やがてY字の分岐点がある。右は淵ケ沢奥米(おくごめ)林道方面、左が香木原(かきはら)林道方面になる。

当初は更に淵ケ沢奥米林道に進む予定だったが、疲労も激しいため、残念ながら次回への持ち越しだ。よって分岐は左手に進み、香木原林道を抜けて鴨川有料道路へ抜ける。

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写真は香木原林道起点にて。引き続き舗装路だ。
登り坂はさすがに押しが入る。房総の林道は、標高の高い山が無いかわりに起伏が多いので、峠超えとは違ったペース配分が必要だ。

この後は有料道路経由で(自転車は20円)、鴨川市街地まで快適に下り、しばらく海岸線をポタリング。本日のサイクリングの余韻に浸った後、公園の水場で自転車の泥を落として安房鴨川駅に向かった。


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千葉県/晩夏の大山千枚田(サイクリングの記憶)

峠超えが多いサイクルツーリングの記憶の中、今回は趣向を変えて、棚田を訪れた時の記憶です。場所は千葉県、大山千枚田。千葉県の指定名勝でもありますね。


【年月 】 2002年8月
【ルート】 JR保田駅-江月・水仙ロード-r184-佐久間ダム-大崩-大山千枚田-r34(長狭街道)-JR安房鴨川駅
【走行距離】 約30キロ弱
【車種】 ランドナー


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本来は長狭街道で一直線に大山千枚田へ向かえば良いのだが、それでは芸が無いので、あちこち寄り道しながらウネウネと走ることにした。
JR保田駅を8時に出発。江月へ向けて進み、「水仙ロード」という名前の道に入る。

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今回は時期はずれなので・・・、冬に来ましょうね。短いながらも坂がキツくて早くもヘロヘロだ。という訳で、一旦県道184号にエスケープするため、ひび割れた舗装路を慎重に下る。佐久間ダムまでは、しばらく県道で。

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写真の佐久間ダムから「大崩」へ向かう。また、イヤ~な上り坂が待ち受けているようだ。
更にフラフラ走っていると大山千枚田への道標がある。

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やっと本日の目的地、大山千枚田。
看板には「東京から一番近い棚田の里」とある。農水省の「日本の棚田百選」にも選ばれている棚田だ。用水を引かず、天水のみで凌いでいるためご苦労が偲ばれる。そのうえ段々畑なので作業はとても大変だろう。ここは観光地化していて、この日も平日の午前中というのに、ひっきりなしに私の様な観光客が絶えなかった。
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日渡隧道を鴨川方面に抜けて、すぐ右の急坂を上り、道なりに進むと棚田を一周出来る。左の写真は、上の看板の場所をちょうど反対側から見上げた格好だ。
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棚田を一周したあと、再び日渡隧道くぐり、長狭街道に合流してJR安房鴨川駅を目指す。
右手には嶺岡中央林道が走る嶺岡丘陵の迫力のある姿。
鴨川の前原海岸の公園でお弁当を食べ、13時の列車で帰路についた。


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埼玉/七重峠超え(サイクリングの記憶)

今回のサイクルツーリングの記憶は、埼玉の林道を走った記憶です。
大きな台風直後の為、走行距離は短く、時間も4時間程と、ノンビリコースです。


【年月】 2002年10月
【ルート】 寄居駅-r294-r11-萩殿林道-七重峠-栗山林道-r11-小川町駅
【走行距離】 約36キロ
【車種】 ランドナー


 

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関東に上陸した台風では戦後最大級となった台風21号が通り過ぎた2日後。道路状況が心配だったが、秩父の七重峠を超える全舗装の林道を走ることにした。

寄居駅を8時30分に出発。全長約4.5Kmの林道「萩殿線」を目指す。
林道に入ると急に勾配がきつくなり、道幅も一車線の静かな道になる。ようやくツーリングの雰囲気になってきたなという感覚だ。この日はあいにくの曇り空だが、その代わり気温も高くはない。それでも登るにつれて額から汗が噴き出してきた。

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登るにつれて徐々に展望が開けてくる。途中に「甘露水」という水場があり、水は冷たくて気持ちが良い。顔を洗って、ペットボトルにも補給。
台風で心配された路面も、小枝の散乱程度で走行に支障はなく一安心だ。峠まで、あと一息。

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七重峠(七重越)(※1)に到着。
気温が涼しかったのが幸いした。これが真夏だったら恐らくヘロヘロだろう。
写真の前方の山は笠山。そして手前の青いトタンの小屋は材木小屋と思われる。
ちなみに笠山はその形状から、別名「乳房山」「乳首山」とも呼ばれているそうだ(※2)。

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下りは林道「栗山線」と名称が変わるようだ。
勾配が急なためスピードが出やすい。ひび割れた路面と、忘れた頃にやってくる対向車の存在があるので、ここは慎重に走る。
下界に広がる関東平野がよく見渡せ、気持ちが良い。

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途中には再び水場があり、先の案内図によると「延命水」という名前がついているようだ。
炎天下の峠越えなら、まさに命の水だ。

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赤木のT字路にぶつかって、ここで林道も終了。小川町駅方面へはこのT路を左折するが、試しに右折して小さな館川ダム(写真)まで進んでみた。
その先の都幾川村方面へ向かう道路が、2本とも橋の崩落により通行止め。よってダムの地点で引き返す。後は小川町駅に向かってペダルを漕ぐだけだ。12時30分に駅に到着した。


(※1)「奥武蔵 250号」(奥武蔵研究会)『奥武蔵の山名・峠名正誤表(編集部)』によれば、「笠山峠」、「七重峠」の呼称は、ハイカーの仮称が一般化したものだという。地元(白石側)では「カゴ山のタル」と呼ぶという。
(※2)「山村と峠道」(飯野頼治著 エンタプライズ 1990年)


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メリダ リアクト400ロードバイクを出張買取させて頂きました(埼玉県にて)

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アルミフレーム+カーボンフォークのメリダREACTO400を出張買取させて頂きました。
このエアロのフレームが非常にアグレッシブな雰囲気をかもし出します。
このようなロードバイク、きっとハマる方にはグッとくるのではないでしょうか。
メリダは1972年創業と新しいメーカーですが、ジャイアントに次ぐ台湾第二のメーカーでもあります。

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フレームとツライチのシートポストがGOODですね。
写真の六角ナットを外して調整します。

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特徴的なのはチェーンステー下に取り付けられたブレーキ。エアロ効果で、トレンドでもありますね。わかりやすく申し上げますと、BMXのU字ブレーキ的、ベテランの方はサンヨーのダイナパワー(^^;の取り付け位置とご想像下さい。
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