山梨)雪の右左口峠から鶯宿峠へ(サイクリングの記憶)

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今回のサイクルツーリングの記憶は山梨県。首都圏の日帰り圏内なので、輪行にもってこいです。ただし今回は残雪の中の行軍となってしまいました・・・。


【 年月日 】 2003年3月
【 ルート 】 JR甲斐住吉駅-R358-r710-右左口峠-r36-大窪鶯宿林道-鶯宿峠-新設の林道-黒坂里道林道-金川曽根広域農道-R20
【 車 種 】 ランドナー


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JR甲斐住吉駅を8:30に出発。国道358号をえっちらおっちら登って行くと、1時間弱で峠道入口に到着する。
今回のように国道からも入れるが、手前の「宿」集落から入った方が、峠超えの本来の雰囲気を味えると思う。
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ダートな道を登りながら後ろを振り返ると、甲府盆地の町並みがクッキリと姿を現した。
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登るにつれてボチボチと積雪が増え、次第に全面雪道となり、やがて峠直下では足首までの深さになる。さすがに押すのも難儀で体力を消耗してしまう。
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ようやく右左口峠(標高850m)に到着。峠の碑は無いが、かつて「中道往還」と呼ばれた、この峠道の説明板(写真右手)がある。かつては信玄や信長、家康も往来し、また江戸時代は、静岡の沼津、吉原から山梨へ通じる「いさば」(魚介類の道)として多く使われたそうだ。

峠は積雪で一面真っ白だ。役目を終えたこの峠は、静かな雪の中で、まさにひっそりと佇んでいる。

(残念ながらこの時点でデジカメの電池が切れてしまった。)

県道36号を登っていくと、鶯宿峠を示す道標が左手に現れる。峠道は車の轍跡で除雪されている為、大部分が乗車可能だ。
しばらくして右手に分岐する小道がある。有名なナンジャモンジャの木(両面檜)のある旧峠へ続く道だが、一目見ただけでも予想以上に雪が深いことが分かる。道幅も不鮮明で、とても歩けた状態ではない。
この旧峠を訪れることが今回の一番の楽しみだっただけに残念だ。でも冬場の峠行きだから仕方ないだろう(後日再訪したところ「ナンジャモンジャの木」は、峠から黒坂峠へ向かう工事中の林道のすぐ脇にあり、そこからは簡単に行けた。
この日は雪の中のため、入り口を見落としてしまったようだ。)
その後、林道上の峠へ到着。標高は1030m、特に碑はない。

あとは大窪の集落まで下るだけだが、峠直下は足跡一つ無い全面積雪状態だ。
しかし手元の5万図には記載がなかったが、黒坂峠方面に向かう道が続いており、こちらは一本の車の轍がある。どうやら新設の林道のような雰囲気だ。もしかして大黒坂の集落へ続いているのかもしれない。

予定を変更して、様子を見ながらこの道を進むことにする。先ほどの道より積雪率が高く、押しを多用する。
しばらくすると工事現場に遭遇。日曜日だが稼動中のため、お礼を述べて脇を通して頂く。
作業員の方に、この先の進路を確認させて頂くと、やはり大黒坂に抜けるとのことで、ひと安心だ。

工事現場を通り過ぎると、黒坂峠から下ってきた黒坂里道林道と合流し、そのまま下る。
下り道ではアイスバーンに苦しめられながらも、ようやく大黒坂の集落へ。集落には、この地域が深沢七郎氏の小説「楢山節考」の構想舞台となった旨の碑がある。
その後は金川曽根広域農道に合流して、更に国道20号へ。


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